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ジャニーズは夢の世界ではなく現実。うまく取り入れてヲタ活と日常生活のいいとこどりをゆるゆるめざしてます。

「アラサー・ジャニヲタ・彼氏なし」の迷いと決断

「アラサー・ジャニヲタ・彼氏なし」

3年前に、とある知り合いからつけられた私のキャッチフレーズ。冗談交じりによくいじられ、「ジャニヲタはやめたのか?」「彼氏はできたか?」と進捗を定期的に確認された。

笑って「相変わらずですよー!」と返していたものの、心の中では「アラサーは年齢の問題でどうにもできないし、ジャニヲタはやめる気ないし、彼氏作りはそれなりに努力してる」と自分なりに納得して生きていたのでそんな自分を否定されているようで、進捗確認される度にどこか気持ちが悪かった。



納得して生きているとは言え、「彼氏なし」の部分については焦っていることも事実だった。結婚を意識できるような彼氏がほしい…そんな思いから、自分なりに行動をしたし、その結果、大迷走をした。

流行りの出会い系アプリを次から次へと試し、やっといいかんじだな、と思う人に出会っても結局はネットワークビジネスの勧誘だったり、逆に会った瞬間にない!と思った人に無理やり家に来られそうになり7000円のタクシー代を払って帰ってもらったり、

アプリから離れたところでは彼女がいる人を好きになってしまったり、酔ったときにだけ連絡が来るような遊び人を好きになりかけたり…今振り返ると滑稽なエピソードばかりだが、当時の私は全力で、必死だった。



迷走すること約1年。。2年前の年末に、私の人生を左右する出会いが訪れる。

いや、正確にはもう既に出会っていた人ではあったのだが、「相手に対する恋愛感情との出会い」は予想だにしない衝撃的なものだった。


14歳年上の会社の先輩。当時、同じプロジェクトでお世話になっていた人で、第一印象はとにかく「敵に回さないように気をつけないといけない人」だった。クールな職人タイプで、論理立てて相手を言い負かす姿を見て、常に緊張感を持って接するよう心がけていた。


そんな先輩も、プロジェクトで関わるうちに大きなプレッシャーで押しつぶされそうな私を気遣い、親身になって支えてくれる優しい人であることがわかった。そして、しだいに仕事の相談だけでなく恋愛相談もするようになり、人生のコンサルタントのように慕うようになった。


そして、同じ時期に、先輩は長い結婚生活にピリオドを打っていた。


恋愛で迷走し続ける私に向かって「自分というわけではないが、君はバツイチの人が似合う」という言葉を残しつつ、自分自身も今後どうすればよいのかと迷っている様子だった。


そんな迷える私と先輩は悩みを共有するうちに「ありがちなドラマ的展開」どおりに距離を縮め、「先輩後輩以上、恋人未満」の関係になった。


このとき既に、私の中では恋人になってほしいという気持ちが確信に変わっていたが、先輩はすぐにはYESとは言わなかった。

自分と結婚しても、幸せになれない。

そもそも結婚するだけの覚悟はできているのか?

と私を問い詰めた。


確かに、恋人関係に簡単にはなれない条件が、私たちの間には多すぎた。


バツイチと初婚、14歳の年の差。

同じ会社、同じプロジェクトという距離の近さ。

4人兄弟の長男と、一人娘という家族構成の違い。

高校卒と大学卒という入社までの道のりの違い。


…本当にこの人と付き合い、結婚まで考えられるか?迷いがなかったわけではない。


それでも「NO」と言い続ける彼に、私は気づけば何度もアプローチし続けていた。

決して恋愛面で自分から積極的になれるタイプではなく、どちらかといえば来るもの拒まずタイプだった私が、謎の自信をもとに

アプローチし続けていたのは、自分の中で既に「決断」していたからだと思う。

「私はこの人と結婚するのだ」と。



それからまた1年。あと半年で、私の名字は変わろうとしている。


あのときの自分の決断が、2人の決断となり、私たちは一緒に人生を歩んでいくことを決めた。


先輩は、私のジャニヲタ活動を半分呆れながらもあたたかい目で見守り、ときに付き合ってくれる。


「アラサー・ジャニヲタ・婚約者あり」


今のこのキャッチフレーズが私はとても気に入っているし、納得しているし、3年前にキャッチフレーズをつけてくれた知り合いに今こそきちんとそのことを胸を張って、伝えたいと思う。