最近本気で、理屈抜きに泣いて笑ったのっていつですか?わたしは間違いなく
舞台「ボクが死んだ日はハレ」であり、しばらくこれが更新されることは
なさそうです。というわけで追加席というありがたい形で、大変大変貴重な
チケットを手に、百名ヒロキの新たなスタートをこの目で観させていただきました。
感謝しかありません。生きててよかった。 (以降ネタバレありますのでご注意ください)
今まで数々の舞台を見てきたけど、開演するまでは殺風景で何もない狭い空間が
たった6人のキャストと1人の音楽家の手で、まったくの異空間になる。
たった2時間半の間に人生について、生について、死について、愛について
これでもかと考えさせられ…いや、「感じ」させられてしまう。ああこれが舞台の
魅力なのかと、これまで見た舞台の中でも1位2位を争うレベルですばらしい体験を
させてもらいました。
舞台全体に関して語りたいこともたくさんあるのですが、ここはやはり
彼について語らせてください…百名ヒロキ。
正直こんなに主人公的なポジションだと思っていなくて、「なにこれもはや
ヒロキの話じゃん・・・」と衝撃を受けました。屈託のない笑顔、あまりにも
しなやかすぎる仲田拡輝!な身のこなし(途中がっっっっつり踊ります。さいこうです。みんなだいすきなヒロキのダンスです。なめらかです。さいこうです)
幼少期・反抗期の少年時代・成長した青年時代を見事に演じ分ける演技力、
パーカー・そでまくり・そこから見える腕というごちそうさまです感(←)、
華麗な側転、技術的にうまいだけでなくちゃんと伝わってくる歌声……
ヒロキの魅力全部盛りな2時間半でした。好きがとまらなかった。そうだよね
理屈抜きに人を好きになる感覚ってこれだよね、ってひさしぶりに思いだした。
号泣する客席を目の前にしてこれでもかってくらい純粋な笑顔で笑うんだよ…
「この人についていけば間違いなく幸せになれる」というあの感覚は
仲田拡輝あらため百名ヒロキだからこそ、得られるもの。あの人間的な魅力は
一体どこからくるのだろう。彼が最高なのは、キラキラさだけでできているのではなく
闇が垣間見えるところ。反抗期のときのSな表情なんて闇そのものでさいこうだった。
しあわせな笑顔と、本音はどこにあるのかと思わせる闇と表裏一体になっている存在。
さいこうです。ほんとうに、さいこうです。(もはやボキャブラリが追い付かない)
そんな彼だからこそ、生き生きと「死」を演じられたんだよね。
ちゃんと死んでるんだけど、ちゃんと生き生きしてるの。なにあれすごくない?
ふつう死んでるか生き生きと生きてるかどちらかだよね。死んでる彼が
切なくもあり、ほっこり幸せを運んでくれる存在でもあり。
死んだあとに、彼女ともっとあんなことやこんなことしたかった、ぼくは奥手で
ちょっとしかできなかったから…ってかわいすぎか!抱いてくれ!(こら)
母親のミミさんとの関係性がすてきすぎて…ミミさんの息子を思う気持ちが
どこまでも伝わってくる歌声聴いて序盤から号泣だよね…
最後、ハレバレハレルヤの3人がオンステージ!なときに後ろでたのしそうーーに
音楽に乗るひかる(あ、ヒロキの役名ひかるです←いまさら)が
本当に幸せそうで、見てるだけでこっちもにやけるし幸せを分けてもらえてね。
最後の最後は全員で自然とスタンディングして、クラップして、ステージ上も
客席もしあわせな一体感に包まれてた。あのときあの瞬間、本当に幸せだった。
百名ヒロキのバックグラウンドを知らなくても、すばらしすぎるキャストと
音楽と演出とで絶対泣いたし笑ったしとてもとても満たされてたと思うんだけど、
そこに追加する形で彼自身が歩んできた道とか決心とかを想像し始めたら
気持ちがあふれかえって、もう涙が止まらなかった・・・・
で、自分の人生はどうしてく?って話ですね。
本当にこれでいいのか?自分のやりたいことはなんなのか?とモヤモヤするなかで
変に器用に人づきあいはできちゃったりして、でもどこか本音でぶつかってない
自分もいて、自分を大事にできないだめな恋愛ばかりして、でも自分に自信ないから
依存して同じ失敗を繰り返して…という日々を脱却したい!!!いや、する!!!
いつか死んだ日をハレの日だって言えるように、生きて生きて生きまくってやる!と
勇気をもらいました。相変わらず単純でスミマセンが、それくらいの力がこの舞台には
ありました。すてきな人に出会って子供産んで自分もミミとひかるみたいなすてきな
親子関係築きたいな、ってシンプルな夢もできました。
この舞台を観られたこと、あの空間にいられたこと、感じ取ったもの、流した涙、
百名ヒロキへの想い。ぜんぶぜんぶ忘れません。本当にありがとうございました。