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ジャニーズは夢の世界ではなく現実。うまく取り入れてヲタ活と日常生活のいいとこどりをゆるゆるめざしてます。

ダブル・トラブル TeamF

2021年。ふぉ〜ゆ〜の福田悠太・辰巳雄大が「ハリウッドチーム」として挑んだミュージカル「ダブル・トラブル」。

とんでもない傑作に出会ってしまった…!と当時衝撃を受け、こんなに繰り返し観劇しに行った舞台はなかなかないのでは?と言うほどリピーターにならざるをえなかった、名作。

そんな名作に、今度はふぉ〜ゆ〜の越岡裕貴・松崎祐介の二人が挑む。こんなの絶対最高に決まってる。上演前からこれほどまでに期待が高まる作品はなかなかありません。

福田悠太ファンの私ではありますが、今回はありがたいことに2回入らせていただきまして。

今回は2月4日夜公演、2月11日夜公演をベースに感想を綴らせてください!

 

あらすじなどは、レジェンド組と呼ばれるハリウッドチームを観たときのこちらを参照ください。

語彙力が足りなくなる傑作 ダブル・トラブル について - 10220

 

今回は作曲家のジミーをこっしーが、作詞家のボビーをマツが演じました。

同じ作品、同じ役を違うキャストが演じる。

しかも同じグループ内で。こんな経験、本人たちも初めてだったと思いますし、観る私たちにとっても初めての体験でした。

どんな感じになるのかなとドキドキしましたが、同じ役を演じる中でもこっしー、マツならではのアレンジが効いていて、オリジナリティがちゃんと出てて。さすがだなと思いましたね。

マツ演じるシーモアの笑い方、シーモアが劇中で披露するモノマネのレパートリー、ミリーの「てへっ」とかわいこぶるポーズ、こっしー演じるクリーストのクセの強さが伝わる関西弁、その他肩の力が抜けた二人の自由なアドリブ合戦などなど……二人のエンターテイナー魂みたいなものを随所に感じました。

二人が演じるキャラクターはどれも好きだったけれど、一人MVPを決めろと言われればマツが演じたシーモアかなと……!

マツらしさとキャラクターの良さがかけ合わさって200%の良さが出てたかんじでした!!!

普段はサラッとしたこっしーが演じる、クセの強いクイックリーとクリーストもツボでした。新たなこっしーを見れた気がしてなんだか嬉しかったなあ。

(ちなみにクイックリー・モリスって、原作ではSwifty Morrisなんですね!パンフ読んで気づきました!swiftよりquickの方が速い感が伝わるからなのかな)

レジェンド組の頃から大好きなナンバーは相変わらず今回も大好きで。

特にミリーとジミーの「ハーレムナイツ」、ミリーとクイックリーの「コールド・セサミ・ヌードル」はお気に入りかも。

ミリーとクイックリーのシーンに関しては2幕の始まりの一連の流れがユーモアに溢れてるのにロマンチックで、大好きです!ミリーは高音が多いけど、マツの高音と二人のハモリがきれいでよかったですねー。

さすが名作ミュージカル。音楽がとにかく全部素晴らしくて!!!ピアノ1本であの空間全てを作り出すなんて……

生演奏の方を見るといつも思うけど、間違えちゃいけないプレッシャーが半端じゃないはずなのに一切そんなことを感じさせない、プロのお仕事すぎて。ピアニストの方が持つ力に圧倒されました。

 

音楽の話といえば、今回避けて通れないのは二人の喉のコンディションの話。

観に行かれた方の数々のレポートでご存じのとおり、こっしーの喉が先に致命的な状態になり、私が観たのはそこまででしたが……終盤にかけてマツの喉もかなり悪い状態になってしまったとのこと。

どんな事情があったにせよ、結果だけを見ればミュージカルにとって致命的なコンディションになってしまって……本人たちもスタッフさんたちも観てる私たちも、一言で言い表せない葛藤があったのではと思います。

アイドルという職業と体調管理の難しさについて今回の件でいろいろ考えさせられたので、そこについてはこちらに綴ってます。

アイドルと体調管理|mai|note

本来、観劇するお客さんは演者の事情なんて知らずに観るものだから……知ってしまってる私たちファンの観劇の仕方は難しいですよね。本当に。私自身、いろんな視点で、いろんな感情になりました。

高音が出ないので急遽オクターブ下で歌ったり、キーを下げたり。

声が出ないこっしーをかばっていたのか、マツが声量を出して歌っていたり。

カーテンコールもマツがほぼ一人で一生懸命話していたり。

Show Must Go On(何が起きてもショーは続けなければいけない)の申し子の二人だからこそ、工夫を凝らして舞台に立ち続ける姿には勇気づけられましたが。

それでもファン以外の方にも通用する作品になってほしい、という願いがありすぎて万全な状態での上演を望んでしまいますよね。そんなことは本人たちが一番わかってて、でもどうにもならなくて、ギリギリのところで舞台に立っていたことは十分理解しているつもりですが……難しい。何が正解かわからなすぎて、本当に難しい。

シビアなことも考えさせられる舞台でしたが、そもそもこのお仕事自体断ろうか悩んだというマツの言葉を思い出すと、挑む決断をしてくれて本当によかったと思います。感謝したいです。

苦しい状況の中でもユーモアたっぷりに私たちを笑わせてくれるサービス精神はいつもと変わらず、でした。

上演前に二人のトークが楽しめるのもダブル・トラブルの醍醐味ですが、入ってくるお客さん一人ひとりをイジったり、「みんな何飲む?はい、生(ビール)の人〜!」となぜか居酒屋な雰囲気を出してみたり(笑)上演前からたっぷり楽しませていただきました。

私が行った2月11日夜公演には辰巳が、その後2月18日には福ちゃんも観劇できたようで。レジェンドな二人の感想をぜひ聞いてみたいなと思いつつ。

最後キャスト紹介で、キャラクターたちの紹介が終わった後「越岡裕貴」「松崎祐介」と紹介しあってお辞儀する姿は胸熱でしたね。最後の方でグータッチするのも、ふぉ〜ゆ〜=グータッチはもはやあたりまえな光景な気もしつつ、ダブル・トラブルで観ると尊くて。

まだまだこれで終わりじゃなくて、組み合わせ違いも観てみたいし、レジェンドの復活も、TeamFのリベンジも、全部観てみたい。

ここからが始まりなダブル・トラブルの発展を心から楽しみにしています!!!