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ジャニーズは夢の世界ではなく現実。うまく取り入れてヲタ活と日常生活のいいとこどりをゆるゆるめざしてます。

「まさか」続きのおそ松さん

おそ松さんSnow Manが映画で実写化。


私は夫の影響でアニメ第1期を見ていたもののその時期少しハマって見ていた程度なのでおそ松さんについて何かを語る資格なんてないレベルなのですが…


そんな私でも、衝撃を受けるまさかすぎるニュースでした。


おそ松さんって6人だよね。9人組のアイドルがわざわざ3人分オリジナルキャラを作ってまで、実写化?


多くのSnow Manファン同様にすぐにおそ松さんクラスターのみなさまの存在が頭に浮かびました。


これは原作ファンの方々にとって失礼にあたる作品にならないだろうか?実写化というだけで不安なのに9人組の新人アイドルSnow Manだなんて一体どういう経緯で話が決まったのだろうか?誰が提案し、ゴーサインを出したのだろうか?

 

不安を胸に抱えたまま岩本担の相方とも散々、いかに心配かについて語りあい。

果たして世の中に受け入れてもらえるのだろうか…と、お互い楽しみな気持ち以上に不安が大きかったと思います。

 

✳︎


公開されたら、すぐ一緒に見に行こう。そう相方と約束してたのですが…公開のタイミングで私がまさかの体調不良に。相方には一足先に見に行ってもらうことになりました。


見終えた相方がツイートした感想を、ドキドキしながら読んで。


嬉しかったし、何より安堵しました。


他の方々…特に松クラのみなさまの感想も読むと、そこには想像していなかったお褒めの言葉の数々。


感想だけでこんなに心が動いて、夢中になって読んだのは初めてでした。

 

もちろんたまたま、肯定的な方たちの言葉にしかたどり着いてないだけかもしれないし、たくさんいる方々のほんの一部の感想だとはわかっているけれど…


それでも、原作をリスペクトしつつも原作と違う実写ならではの良さがあり、「実写版の正解がここにある」というような感想を多く目にして。

まだ本編を見ていないにもかかわらず感動して泣きそうになっていました。

 

✳︎

 

体調も回復し、やっと迎えた初回鑑賞の日。相方とは別日にリスケの約束をしていたのでその前に夫と見に行きました。


Snow Man好きでもなんでもない夫を連れて行くリスクは感じていましたが…1期好きな人なら大丈夫、の感想をちらほら目にして不思議と「きっと大丈夫。楽しんでくれるはず。」と確信を持ち、一緒に行ってもらったのでした。

 

 

1回目を見終えた感想は…

 


とりあえず疲れた。笑

 

ラストにかけてカオスで、消化しきれなくて。でもおそ松さんを見終えた感想としてある意味正しい気がしたし、いい疲労感で。


顔もフォルムも似ても似つかない6人を、「同じ顔」という設定で見てくれ、という開き直り。


ポッと出のアイドルによる実写化なんて大丈夫なの?と自ら自虐的に触れるスタイル。


こういうくだり、ドラマや映画であるわー!!のオンパレードで、パロディの圧倒的おもしろさを教えてくれる演出と物語展開。

 

夫もしっかり楽しんでいて、その理由を聞いたら一番は「変に無理してない」ところだと言ってました。無理なものは無理と潔くあきらめて、開き直る。ネタにする。でも、根底にはしっかりおそ松さんのカオス感を理解した上でのリスペクトがある。そんな風に思ってくれたのでは…と。

 

原作へのリスペクトが感じられた部分として大きかったのはやはり6人のキャラクター作り。

 

康二のおそ松。おそ松って「これ!」っていうわかりやすさがないというか…一番キャラ作りが難しかっただろうに…今では康二がおそ松である納得感がすごい。原作に対してどれだけの再現率が?についてはわからないけれど、もうおそ松は康二だよね、となってるこの状況。ここまでもってきた、彼のすごさを感じました。

 

ひーくんのカラ松。ひーくんの持ち味である静かに、シュールに、それでいてしっかりツボをついた笑いをとりにくるところがとっても活かされてて好きすぎました。特にピリオドとのピリカラコンビのシーンは声出して笑いそうになるほど、大好きすぎた。大騒ぎして笑いをとるタイプじゃない2人だからのじわじわ感…たまらない。

 

目黒のチョロ松。もはや演技派ポジションを確立し始めてる目黒。これまではかっこいいのがベースにあって、魅力的に役を演じてるというイメージだったけれど…今回ほんとに「演技がうまい」人なのだなと思い知らされました。あれはただのイケメンじゃない。常識人でありながらクソニートでないといけない、絶妙なバランスを見事に演じてました。

 

ふっかの一松。見る前から役にあってるのがわかってたし、雰囲気作りが上手すぎたし期待大でしたが…こんなに見ていて愛しい気持ちになるとは。心ふさいでぶつぶつ言う姿も、就活がうまくいかなくて発狂する姿も、狂いすぎてジョーカーになっちゃう姿も不思議と愛しい!!!好き!!!となりました。(ひいき目でしたらすみません)こだわって役作りした、と言ってたのがよくわかりました。

 

佐久間の十四松。唯一全く心配していなかったのがこの配役。期待通り…いや、期待以上、でした。タイムスリップによる白黒シーンは私も夫も共通のお気に入りシーン。笑誰よりも作品へのリスペクトがある佐久間が、映画ならではのCGとの相性抜群に演じてたのが魅力的だったし安心感がハンパなかった…間違いなくこの作品の要となってますね。

 

ラウのトド松。みなさんが絶賛してたので一番気になって見てたかもですが…ラウ、すごいな?役作り、うますぎるな?あんなに華がある人なのに、クズ感をしっかり出しつつも振り切るところではしっかり振り切って独特のオーラを放つ。ふっかも褒めてたけど、その切り替えが本当にすごい。背が圧倒的に高くてビジュアルが洋風、とかハードルはいろいろあったはずなのに全く気にならず…圧巻。


そして最大の不安要素の一つだった、オリジナルキャラクターの3人。


彼らがいないと成り立たないし、3人の中でもちゃんとそれぞれのキャラが立ってるし、元々の3人の良さも活きつつ、新たな側面も垣間見えて…最高でした。

 

阿部ちゃんのクローズ。普通にいけばチョロ松だよね?と思ってたけど、こんなに新たな阿部ちゃんの側面見させてもらえるクローズ、ありがたすぎては!?!?エセ関西弁のおっさんから、アンドロイドまで…阿部ちゃんのポテンシャルを感じました。もっともっと殻を破って、いろんな面を見せてほしい…絶対おもしろい。

 

ダテさまのピリオド。もう、言葉にできない圧倒的おもしろさ。告白します、大好きです。笑 前述のとおりピリカラのシーンがツボすぎるし最後の家族との感動の再会(?)も絶妙なおもしろさで…ダテさまの持つ本来のおもしろさがピリオドという役に全面に活かされてた。活かされすぎてた。

 

翔太のエンド。見終えたみなさんがこぞってMVPと言っていた理由がよくわかりました。笑 下手するとあまり特徴なく終わってしまいそうな役柄なのに、あちこちにすっと溶け込む絶妙なキャラの薄さが逆によかったし、かわいそうすぎて見れば見るほど愛しさがわいてくるずるいキャラ!あれはなんだかんだ、心奪われますね。

 

✳︎

 

と、いうことでストーリーもキャラクターも全力で想像を超えるほどに楽しませてもらったわけですが…さらにすごいと思ったのが、2回目。

 

後日、約束していた相方との鑑賞をしたわけですが、なんと2回目の方がさらに楽しめたんです。


これってすごくないですか…?


全ての展開や結末がわかってるはずなのに、2回目の方が楽しめてしまった不思議。


すごく不思議なんですが、先の展開を思い出してフライングして笑ってしまう部分と、カオスすぎて展開忘れてて再び新鮮な気持ちで笑えるところと両方あって。そのどちらの楽しみもあったから…総論、見れば見るほど、楽しい。


いやあ…これはちょっと予想外でした。同じく2回目だった相方も同じことを言ってましたね。

 

まさかのクオリティを見せつけてくれた、おそ松さん。「実写版の正解がここにある」とまで言われるほどの成功に導いたのはなんだったのか。

 

理由はきっと1つじゃなくて。監督・脚本をはじめ、Snow Man一人ひとりのことを理解してくださった上で、この無謀な企画を最高の形で実現してくださった製作陣のみなさま。プレッシャーを力に変えて努力をおしまず作品と向き合ったSnow Manと、キャストのみなさま。どちらかだけではきっと成り立たなくて、一人一人の思いや配慮や熱が相乗効果を生んで、結果最高の形になったのでは…と、勝手ながらに思います。

 

 

まさかの実写化が、

まさかの結果となった

おそ松さん

 


公開前の不安という伏線を見事に回収してくださり、本当にありがとうございました。

 

 

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