残酷な物語の中で見つけた光「僕らの千年と君が死ぬまでの30日間」
我らがふぉ〜ゆ〜辰巳雄大がついに、映画に初主演する。しかも、浜中文一とダブル主演。しかも、映画だけじゃなく漫画・舞台が並行する一大プロジェクト。しかも、映画の主題歌はふぉ〜ゆ〜。
あまりにも情報量が多くてどこから喜んでいいのか……!とプチパニックになりつつ、9月に舞台。今週は映画としっかり堪能させていただきました。
ふぉ〜ゆ〜ファンとしてはもちろん、漫画は友人が働く出版社の作品ということもあり、勝手に特別な思いがあった今回のプロジェクト。
物語の概要などはこちらをご覧ください(手抜きしてすみません)
プロジェクト「僕らの千年と君が死ぬまでの30日間」公式サイト
先に見た舞台についてはほぼ何も知識を入れずに観に行ったのですが……当日の感想がこれ。
そう、何より驚いたのが登場人物たちの背景が予想以上に重かったこと。もう少しわかりやすく、なんだかんだ最後はハッピーエンドに近いファンタジー作品なのかな?と勝手に想像してたのですが、誤解を恐れずに言うと結構「救われない」「残酷な」話だなあと衝撃を受けました。
だからこそ、高貴で厳格な家に育った光蔭(浜中文一)の、自分にないものを持った全く身分の違う草介(辰巳雄大)に対する並々ならぬ想いが切なく、愛しすぎて。
2人の育ってきた環境がそれぞれに過酷すぎて、見てるのが辛くなるほどなのですが、だからこそ生まれる絆は独特の固さがあって。
一見、草介と不思議な力を持つとわ(菅原りこ)のラブストーリーが物語のメインかと思いきや、光蔭と草介の愛の物語が根底にあるんですよね。
舞台ではこの千年前の「はじまりの物語」がまさかのロック調の音楽と共に描かれる斬新な「シアトリカルライブ」だったのですが。残酷な物語をポップでロックな曲たちが良い具合に中和してくれてて、音楽に救われた面は大きかったなあと。
アイドルオタク的な視点では辰巳さんは言うまでもなくではありつつ、光蔭さま演じる浜中文一があまりにも美しくって、ときめきが止まりませんでした……そんな光蔭さまと草介の絡みには久しぶりに「萌え」の感情も抱きつつ。映画にはどう繋がっていくのか全く予想がつかないまま、舞台期間は幕を閉じました。
で、ついについに公開された映画ですが……まずは「公開から3日が勝負」と言われている中、私が見に行けたのは4日目でした。ごめんなさい!
mai on X: "急遽ですが行ってきます!!!! #僕らの千年 https://t.co/rRLCFjYoQf" / X
ここの感想にも書いたんですが、自分でも驚くほど、舞台以上に光蔭に感情移入しすぎて切なすぎて苦しかったです……
舞台はまだしも、映画はもう少しハッピーエンドかな?救いようがあるかな?と思いましたがこちらもまた、ある意味残酷な終わり方でしたね……
「なんで光蔭がこんなにも草介に固執するのか?」がもしかしたら現代版の映画だけを見た方にとっては不思議かもしれないのですが、舞台で描かれる光蔭の壮絶な過去を思い返すと思わず感情移入してしまうし、その切なさが何倍にも増すんです。
アイドルオタク的な視点ではまず辰巳雄大さん、あらためて映画初出演&初主演、本当におめでとうございます。
正直いつかは、それも近いうちに、出演の機会はあるのだろうなと謎の確信があったし、初出演&初主演とは思えない堂々とした主演っぷりでした。舞台向きの演技と映像向きの演技が全然違う中で、舞台慣れしてる辰巳さんは難しさもあるのかな?と思いましたが……全然そんなこともなく。スッと自然に入ってきました。これは文ちゃんもそう。
浜中文一へのときめき度合いは映画も変わらず……いや、それ以上だったかも……クールでミステリアスな光蔭が急にアイス食べたり、嫌がりながらもちょっとだけ笑顔で写真に写ってたりする姿にとんでもなく心奪われてしまいました。こんなに文ちゃんにときめく日がくるなんて。好きです(思わず)
舞(小西桜子)も舞で切なすぎますよね……普通に生まれて自分の人生を生きていたと思ったら、急に残酷な運命を思い出させられて。生きるか死ぬかの選択を迫られて。苦しかったなあ……ちなみにどうでもいいですが私も本名が舞なので(漢字も同じ)ちょっと嬉しかったです。ありがとうございます。笑
あまりにも切なくて苦しい物語の余韻に浸っていたら、エンドロールがまた感慨深さの極みで。映画が終わる頃には情緒が大変なことになっていました。
「辰巳雄大(ふぉ〜ゆ〜)」の文字。
「心つないで 4U.」の文字。
バックで流れるふぉ〜ゆ〜の歌声。
いやあ、人生って何が起こるかわからないし、その起こせるかどうかわからない「夢」を地道な努力とひたむきさで着実に叶えていくふぉ〜ゆ〜、人生の先輩としてかっこよすぎるなと。物語は苦しかったけど、大きな希望をありがとうございました。
というか……千年もあるこの物語、これで終わるはずがないよね?もっと描かれてない時代を知りたいし、もっと彼らにとっての「希望」が見たいのでぜひ続編、よろしくお願いいたします。そのためにファンとしてできる広報活動を地道ながら微力ながら、がんばります。