今年6月に発表された「女の友情と筋肉 THE MUSICAL」。朝起きて、Twitterのタイムラインに筋肉ムキムキな女性の福ちゃんのビジュアルが流れてきたときには正直動揺を隠せなかったことを今でもよく覚えています。
こ、これは…一体…!
よくよく聞いてみると、人気4コママンガが原作とのことで友人にも何人か原作ファンがいることがわかり。
私は全然知らなかったので、そもそもこういう作品があるんだ!という驚きに始まり、それを福ちゃんが演じる…しかも本格的な女性役をミュージカルで…!という何重もの驚きがありました。
発表後、あっという間にこのニュースは話題となって、一部では女性役を男性が演じることについて苦言を呈する意見も。
そういう捉え方をする方もいるのか…と驚きつつ、上演前からあれこれ言うのもキャストの方々に失礼では…とモヤモヤもしつつ。
これまで福ちゃんの舞台をいくつも見てきた自分からすれば、彼が真摯に役に取り組むことはもちろんわかっていたし他のキャストの方々だって同じなはず。そんなネガティブな意見が気にならないくらいの作品を見せてくださるはずだ…!と、むしろ期待は高まっていたのですが。
それでも、どんなかんじになるんだろう…!と自分内初日を迎えるまではドキドキしていました。
実際見てみると、笑って泣けて、女子として共感できることがたくさんありつつ、見てるだけでちょっと強くなれる気もして。
キュートでマッスルな3人をはじめ、キャラクターたちみんな魅力的すぎて一言で言うなら「最高」でした。
男性が演じることについて色々言われてたことも知った上で主役の3人は真摯に女性役に取り組まれたのだろうな…というのがすごく伝わってきて、笑いながらも感動して。
コメディだけどバカにしてるかんじにしないって一番難しいのに、その絶妙なラインを演じきってるのが本当にすごいなと思いました。
男性が女性役を演じることへの懸念を持ってた方にはとにかく一度見てみてほしいなと。
福田ファンだからでしょ?と言われてしまえばそれまでですが、それ抜きに福ちゃんも冨岡健翔くんも青柳塁斗くんも…かわいらしくてたくましくてシンプルに友達になりたいと思う、女子3人組でした。
一緒にお酒飲んだり焼肉行ったり、ケーキ食べたりしたい。仕事や恋の相談をしたい。
もはや憧れの女性像でもありました。
キャストはもちろん、福ちゃんが「天才!」と絶賛してた、脚本・演出と音楽がまたとってもよくて…
というか、この脚本・演出・音楽だったからこそ、休憩なし2時間半でも一瞬も飽きることなく楽しめたんだろうな、と。
この世界観が世の中に知られないなんてもったいないから続編も期待してしまうし、サントラも出してほしい。なんならまさかの映画化もしてほしい。
そう思うほど、想像以上に心に残る作品となりました。カンパニーが一丸となって作り上げたこの作品に出会えて、本当によかった。
というわけでここからはキャラクター(キャスト)ごとの感想を綴ります!ネタバレ含みます…!
◻️村上イオリ(福田悠太)
過去にも「女装」姿は見たことあったけれど、「女性」役は初めて。いやあ…キュートなキャラクターが揃う中でなんとも言えない圧倒的な色気がありました。
美脚だし、手首のラインも美しいし…最前列の日は完全に拝みましたよね…
と、見た目の話はもちろんなのですが、何気ない仕草や立ち振る舞い含めて全てがちゃんと女性でした。
スポットライト浴びてるとき以上に、他の役がメインのときに横の方で誰かと会話したりリアクションしたりしてる姿があまりにも自然な女性すぎて感動…
あと、イオリちゃんは感情的な面だけでなく
「君はガンダム」で無表情でロボットダンスしてるときも、「やってもた ばれてもた」で無機質なかんじで踊る姿も、なんとも言えない良さがあって大好きでした。かっこかわいくて美しい…イオリちゃんすごい…
福ちゃんについては、長年応援してきた中で、舞台に取り組む姿勢や役に全力で向き合うことに対しての信頼感は言うまでもなくあるわけですが…
東京千穐楽でいかにカンパニーに愛されてる座長か、ってことがあらためて伝わりましたね。
竹花京太郎役の貴城けいさんが、福ちゃんはこの舞台のテーマでもある笑いと情とエネルギーを全部持ってる座長。そんな座長のもとでお芝居できて幸せ、的なことおっしゃってて…
自由でボケてばかりに見せつつ、誰よりもキャスト・スタッフを愛し、作品を愛する熱い男。そんな男が最高の女性を演じてて。また福田悠太に一本取られました!!!すきです!!!
◻️神田ユイ(冨岡健翔)
みなさんおっしゃってましたが、誰よりもナチュラルでキュートな女子でした!!!ほんっっっっっとにかわいかった!!!!
冨岡健翔くん、実はちゃんと見たことがなかったのですがもう終始ユイちゃんにしか見えなくて、千穐楽で挨拶してるときもユイちゃんで…すきってなりました…
ユイちゃんは誰よりも等身大の女子で、感情移入しちゃうキャラクターでもあって。婚約してたヒロユキと別れることになって泣くシーンでは毎回もらい泣き。
周りと比べて自分には何もないのでは…周りに流されてるだけなのでは…っていう悩みもわかりすぎるし、自分をユイちゃんに重ねて見てた女子も多かったのでは…
◻️小西マユ(青柳塁斗)
まずは圧倒的なリアル筋肉!!!なのにあのキュートでカリスマ性のあるかんじ!!!筋肉とキュートが両立することを教えてくれたマユちゃん…大好きです。
自分の軸がちゃんとあって、まっすぐで、
仕事も恋も芝居も全力かつ結果出してて本当にかっこよすぎる。女子の憧れすぎる。
千穐楽の挨拶では一人だけ舞台のことじゃなく、筋トレの素晴らしさを布教する塁斗さん。最高だったなあ。笑
そして今パンフレット見てたら「筋肉スーパーバイザー 青柳塁斗」の表記を発見!!!スーパーバイザーかっこいいいい!!!
◻️響ワタル(山崎樹範)
ずるすぎます。あんなに根が真面目な変態、笑わないはずがないし、どこか愛されキャラなのがずるい。それにしてもキッコーマンって(爆笑)笑いとしてはギリギリのラインなのに、
3回目に見たときには出てくるだけで笑ったなー。夫も爆笑してました。
そしてどんなときも福ちゃんのボケに前のめりで突っ込んでくださるやましげさん、ありがとうございました。きっと福ちゃんはあなたの優しさにたくさん救われたと思います…!!(私たち福田担も!)
◻️佐藤ヒロユキ(吉田広大)
みなさんおっしゃってたし福ちゃんも「歌が上手い人」と紹介してましたが、圧倒的歌唱力。
ユイに向けて歌うところでは、ミュージカルながら唯一歌にちゃんと感動したシーンだったのでは…と思うほど素晴らしかったです。
「君はガンダム」は吉田さんが歌われたからこその名曲ですよね。ガ〜ンダムダムダムダム…♪ これも福ちゃん言ってましたが、吉田さんの歌を聴きに行くだけでもお金払う価値あると思います。別料金払いたくなるほど感動でした。
◻️ISEKAI(加藤 啓)
ISEKAIもムカつくのに、結局どこか憎めない愛されキャラですよね〜!笑
毎回変わるアドリブとか、最高でした。
あるときは部屋にえなりくんのポスター飾ってお芝居の勉強してるとか。あるときはサイゼリヤでお芝居の勉強してるとか。
一体あんなに長いアドリブのアイデアどこから出てくるんでしょうか!?
加藤さんの、東京千穐楽での挨拶が何より印象的で…
「最後にはウイルスばらまいちゃったし、舞台は不要不急なんて言っちゃったけど…そんなことないですからね。みなさん好きな舞台見に行ってくださいね!」とおっしゃってて、心から舞台を愛する舞台俳優の方の言葉だなあとじーんとしちゃいました。
他にも、全てを持っていく隠れキャラのあのモデルとか、後輩にいたらかわいいであろうアンリとか、ピュアな竹花先生とか、どうしようもないのにただただイケメンなユウヤとか…
キャラクター全員、キャスト全員のファンになりました。最高のカンパニーでした。
シーンごとにくるくるとありとあらゆる役を演じる中村さん、土井さん、関根さん、清水さんも本当にすごくて。1人でも欠けていたら成立していなかった舞台だと思います。
長々と綴っていたら「女の友情と〜♪筋肉♪」のテーマがまた頭の中で流れてきたし、また見たくてうずうずしてきました。
どうすれば、観てない方にもこの舞台の魅力が伝えられるのだろう…
これだけ書いても全く伝えられてる気がしないので、ぜひ大阪でチャンスがある方は観てみてください!騙されたと思って!
少しでも気になる方がいらしたらぜひ観に行っていただきたい…!全力でおすすめします!!! https://t.co/fzfzvxrCTf
— mai (@m_10220) 2022年9月28日